Windows Vista スタート

2007年1月30日、5年ぶりの新しいWindowsが発売開始になりました。5年分の進化は大きく、まったく新しくなって登場しました。

噂されていた誤解について

1.Windowsにセキュリティソフトが組み込まれていて、ウイルスガードソフトを購入しなくて良い。 → ウイルスガードソフトは入っていません。

Vistaに組み込まれているのは、スパイウェアやマルウェアと呼ばれる[迷惑ソフト除去ソフト」と、ネットワークからの侵入を防ぐ「ファイヤーウォール」の2種類です。これに、ウイルスデータベースからウイルスを発見し、駆除する、いわゆる「ウイルスガード」のソフトは、これまで通りサードパーティー製のソフトを購入する必要があります。MS社でも、WindowsLiveOneCareというガードソフトを別売しています。これを、Windowsに標準で搭載することは、これまで協力してきた多くのソフトハウスを倒産に追い込むことになります。インターネットブラウザソフトを組み込んで裁判になった経緯もあるので、さすがに遠慮したと見られます。

2.64ビットOSの本格スタート → 中心は32ビットバージョンで、Windows95が実施した古い体制からの脱却はありませんでした。

OSの64ビット化は、ソフトウェアなどの古い資産を捨てることになり、ハードウェアも含めて膨大なコストがかかります。Xpにもあったような64ビット版も発表されましたが、今回は本格的な64ビット化は見送られました。そのおかげで、古いソフトもほぼ動きますし、Xpのサポートが2014年までに延ばされました。64ビットCPUの代わりに、32ビットCPUを2個内蔵した、デュアルコア方式のCPUが中心になります。クロックを上げることでスピードを増加させるのも、消費電力やノイズ対策で限界に来ています。ゲーム機などでは64ビットCPUは当たり前で、128ビットCPUも使われています。デュアルコアがどこまで効果があるか、若干不安が残ります。

Vistaの特徴は

 Windowsが運動性能(グラフィックを高速に動かして、動画やゲームを楽しむ)よりも、計算能力(ワープロや表計算・検索など、論理計算を高速にする)を重視してきた歴史を改め、Macに馬鹿にされないグラフィック機能を搭載したことが、大きな特徴です。そのため、ハードウェアの部分でも高性能なグラフィック機能を搭載する必要があります。これらの基準を満たしたハードウェアでは、Aero(エアロ)というVistaの進んだグラフィック機能が使えます。しかし、これらを必要としない環境では、Windowsの種類も変えてコストダウンをはかれる選択肢を用意しました。このため、5種類ものバージョンがあります。最も基本のBasic(27,090円)と、全機能搭載のUltimate(51,240円)とでは、2倍近い値段の差があります。どれを選ぶか迷うところですが、HomePremiumがXpHomeにあたるものになり、BusinessがXpProfessionalにあたります。

複数開いたウインドウを、3Dで表示するAeroの象徴的な機能

大きく変わったデスクトップのデザイン

とにかくデラックスな画面表示です。アイコンは、画像系なら中身が覗ける表示(下左)になっています。

 

右は、ゴミ箱の中身を削除するときの確認のダイヤログです。ここでも中身が見えます。

マイ**という呼び名のマイが無くなりました。マイドキュメントは、これらを含むDocuments and Settingsのユーザーフォルダ全体になり、マイコンピューターやマイネットワークは、コンピューター・ネットワークに変わりました。これらのアイコンは、64×64フルカラーのものになり、サイズを小さくできません。今後、画面の解像度が上がったときにちょうど良い大きさに見えるようになるのでしょう。横1440でも、これらのアイコンは大きすぎます。

下は、更に大きいフォルダの詳細アイコンです。フォルダアイコンも、中身が3Dで見えています。

おなじみの、電卓とメモ帳のウインドウですが、上のタイトルバーは半透明になっていて、下のウインドウが覗けます。

 

スタートボタンと終了メニュー

 右下の、丸いボタンがこれまでのスタートボタンです。「終了するのに、スタートボタンをクリックするのは?」と言われるのを意識してか、スタートの文字はありません。これをクリックして立ち上がるメニューに、終了があります。矢印の終了ボタンは、これまでの「スリープ」であり、電源を切らずRAMメモリーに電流を流しておき、再開・起動を速くするものです。確かにこれで終了していれば、起動が早いのは当たりまえです。が、スリープ状態での安定性はどうなんでしょうか?これまでも、スリープするとネットワークやUSB接続が切れたり、再起動できなくなったりのトラブルがありましたが。このボタンの右端の三角をクリックすると、終了のフルメニューが出て、この中に「シャットダウン」があります。「シャットダウンはするな」という意味のようです。確かに、PC新人類は、終了時も電源SWを押し、「スタンバイ」状態で終わらせている人が多いようですが。

セキュリティ・メインテナンス

 壊れないパソコンは無いのですが、壊す理由の多くはユーザーの使い方にあります。入れてはいけないソフトをインストールしたり、削除してはいけないファイルを削除したり、開けっ放しにしてはいけないドアを鍵も掛けずに開けておいたり、と。Windowsは、これらの操作を警告はするが、確認して許すというスタンスでいました。これが、Macとの違いでもあります。自由度の高い、使う人をして高機能を実現する姿勢です。これが、ウイルスや不正侵入を許すセキュリティの甘さ、と言われてきました。Vistaでは、自由度を犠牲にして、セキュリティを高める、というように方向転換しています。何かしようとすると、警告画面が何度も出るようになりました。それでも確認をクリックすればできるのですが、ネットワーク機能などには、「素人には、もうできない・させない」という制限が拡大されています。また、ツール・オプションのような、誤操作でトラブルの元になる設定変更のメニューは、積極的に表示せず隠されるようになりました。標準的なユーザーが、難しいことをしないように・できないように配慮されています。このあたりも、Macの思想を見習ったものになっている気がします。

その他の変化

 MicroSoftよりも、Windows     Microsoft****という呼び名が、Windows****になりました。

これは、メニューの一部ですが、Windows****という名前が多いのが分かります。

その代表が、メールクライアントです。OutlookExpressが廃止され、Windowsメールlになりました。

IE7には、もうメールソフトのOutlookExpressは付いてこない、ということで 有料のOutlookを使いたくない人は不安に成ったと思いますが、ブラウザの添付でなく、Windowsの添付として、Windowsメールがあります。これは、大変優れもので、迷惑メールを自動で判断して処理してくれる機能が追加されました。この機能以外は、使い勝手はこれまでと殆ど変わらず、無駄なスケジュール管理やアドレス帳管理も無く、シンプルで使いやすいものです。

ゲームも増えました。Me以降添付されてきたSpiderソリティアも一新され、また面白くなっています。

クリアの花火がリアルに!

簡易ネットワークは    「危険を承知した上で・・」という簡単ネットワークも、設定法が隠されました。

ネットワークを開いて、ネットワークと共有センターを開きます。

パスワード保護共有を、有効から無効に変えます。

クリックして、下にでる選択を「無効にする」にチェックを入れて、適用ボタンをクリックします。

Vista側でこのような設定をしておかないと、単に共有の設定をしても、アクセスできません。パスワードなしでログインしている場合は、ユーザーID・パスワードを聞かれても入れるものがありません。

 

OSのみのバージョンアップは?

Xpなどからのバージョンアップ版も発売されており、OSのアップグレードも可能ですが、余裕のあるハードウェアでないとVistaの機能は楽しめません。PEN4・2.8GHz以上、RAM1GB以上というのが最低スペックです。グラフィックボードも、128MB以上のメモリーを搭載したものが必要です。これらの性能を、部品の追加や改造で行うには、コストも多くかかります。32ビット版主流ということで、これまでのマシンが行かせる可能性は残りましたが、やはり新しいマシンで動かした方が快適です。とくに、ディスプレーはワイド型・横1600ドット以上がお勧めです。

Vistaへの準備は

 いずれVistaを買おうという人は、感覚を慣らす意味で「インターネットエクスプローラー7」を使うと良いかもしれません。Vistaでは、これまでのメニュー(ファイル・編集・表示・ツール・ヘルプ)の呼び名と構成を大きく変えました。「より、直感的な操作を」という思想で、大胆な変更をしています。IE7のベータ版を試用していたときに、その変化に戸惑いましたが、これがVistaの前兆であったことが、Vistaを使って分かりました。IE7は、テスト版から正式版になり、これまで対応していなかったページも、対応するようになり、拡大しています。Windows2000以降であれば使えます。Xpから乗り換えようとお考えでしたら、先にIE7をダウンロードして使うと準備になるでしょう。ただし、非力なPCでは無理をしないで下さい。正しく動かない・止まる・などのトラブルは良く聞きます。原因の多くは、ハードウェアにあります。

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