IP電話とは・・
NTTが設置した電話線を電話局間で中継して、音声信号を流して会話するものが、通常の電話です。IP電話は、インターネットのネットワークで繋がった機器で、音声信号をデジタル化したパケットデータで送りあい、このデータを音声に復元して会話します。ここで言う機器は、パソコンでも良いのですが、常に立ち上げておくわけにもいかないので、専用のアダプタをインターネット回線に繋ぎ、普段使っている電話機を繋いで、まったく電話と同じにダイヤルし、話すことができます。
このシステムを使うには、常時接続のインターネット環境が必要です。ADSLやBフレッツなどのブロードバンドなら、電話の会話程度のデータのやり取りは余裕でできます。電話回線を使わないので、NTTの電話料金よりはるかに安く使えます。IP電話から、一般の電話にかける場合も、インターネットのフリーウェイを、相手の市内で下りるので、市内通話と同じ料金です。IP電話同士なら、フリーウェイを下りずに、インターネット回線だけで繋がるので、基本的に通話料は発生しません。相互乗り入れが発生するところで、料金がかかりますが、電話回線を最短で使います。
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申し込むには・・
お使いのプロバイダーのホームページで確認して下さい。ADSLの回線の会社によっても異なります。基本的には、ブロードバンド契約のオプションになります。追加料金は発生しませんが、機器のリース料または買い取り料金が発生します。この機器は、ADSLモデムとセットになっているものもあります。そうでない場合は、VoIPアダプターが必要になります。アダプターは、今のところ市販されていません。指定の機器をレンタルか買取を選びます。13,800円で買い取るか、380円/月のリースを選びます。申し込みの中で、電話番号を取得します。当初は、空いていれば好きな番号が選べましたが、今は5つくらいの候補から選択します。050−****−****という番号になります。設定は・・
簡単とはいえませんが、マニュアルを読みながら、自分でやれます。アダプターが届いたら、パソコンから設定する方式です。ルーターを既に入れている場合は、他のパソコンと同じようにLANケーブルで接続します。そして、パソコンからアダプターのIPアドレスを指定して、ブラウザから設定します。http://192.168.***.*** のようなアドレスが指定されるので、ここにつなぎます。現在のブロードバンド環境の構成によって異なるので、自分の環境を確認しておきましょう。1.ルーターで繋いでいる場合(複数または1台だけ) 2.1台だけ直接繋いでいる場合
基本的には、この違いです。
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VOIPアダプタのつなぎ方例 これは、既にルーターがある場合です。WAN側をルーターに繋ぎます。LAN側は、設定用のパソコンを一時的に繋ぎ、その後は、パソコンはルーターに繋ぎ変えます。 「電話」という端子に電話機を繋ぎ、回線という端子に電話の外線または、スプリッターからの電話線を繋ぎます。(図では繋いでいませんが・・) |
今までの電話は・・・
原則として、今までの電話線もアダプタに繋ぎます。電話機は、今まで使っていたものを同じようにアダプタに繋ぎます。こうすることで、IP電話ではかけられないところ(110や119・一部携帯電話、そして停電時)にかけた場合、自動的に切り替わって通常回線が使われます。今までの番号にかかってきても、IP電話にかかってきても、同じように受話器を取って応対できます。電話をかけるには
基本的に操作は同じです。設定時に、市外局番を登録してあるので、市内通話は局番を省略できます。IP電話がかけられる番号には、IP電話回線でかけてくれます。携帯やIP電話にかけるときは、0から始まる局番から入れるのは当然ですが。受話器を上げてツーという音を確認してダイヤルすると、IP回線を使うときは「プッ・プッ・プッ・プッ」という音がしてから、呼び出し音がなります。これは、PHSと同じです。国際電話も、ダイヤルの仕方は、まったく同じです。電話をかけてもらうには・・
050で始まる番号でダイヤルします。一般回線・携帯電話(docomo以外は、2004年2月末からかけられます。PHSからも、2月4日からはかけられます。)ともに、相互乗り入れが実現しました。これはつい最近のことで、これまでは番号があっても、一般回線からはかけられませんでした。今後は、若干残る制限も解消されていくと思われます。
*ところが、2月4日を過ぎてもやはりPHSにかけられません。よく調べたら、これはfusion系のIP電話の場合であって、NTT系はやはりPHSとは繋ぐ予定が無いようです。同じIP電話と言っても、グループが異なると乗り入れも異なるようです。電話料金は・・・
日本国内は、沖縄から北海道まで、どこへかけても3分8円です。これは、同じインターネット回線を使って電話を繋ぐ最も安い回線・fusionと比べても安いです(3分20円)。国際電話も、国によってインターネット事情が異なるので、差はありますがアメリカなどは、2.5円/分です(国内通話より安い!!)。携帯電話には、18円/分なので、携帯同士よりも安いですね。
逆にかけてもらうときの料金は、国内からは一律3分・10.5円となり、僅かですが市内からだと高くなります。市外からなら、圧倒的に安いでしょう。音質は・・
ブロードバンドの性能によりますが、400Mbps程度のスピードがあれば、問題なく使えます。音声データをデジタル化し、これをパケットという細切れのデータパックにして送り、再び繋いで音声信号にする、というウルトラCを使って伝送していますが、殆ど分からないほど高品質です。これが一番心配でしたが、まったく問題ありません。携帯電話のようにジュルジュル濁ることもありません。しかし、faxの音のような機械音には弱いらしく、faxについては保障していません。そもそもfaxは、ピーヒャーガーというアナログ音でデータを送るもので、デジタル時代には合わないものです。とはいえ、通常の使用では可能のようです。問題点は・・
固定電話を廃止に追いやるほどのIP電話ですが、いくつかの問題はあります。1.IP電話同士でも無料にならないことがある。
IP電話最大の利用者を誇っているYahooBBと、NTTとの戦争の結果、インターネット網に国境ができてしまったために、グループ内・外で料金が発生することがあります。いまのところ、グループ外との接続には5円(3分)程度かかるようです。いまのところ、海外のIP電話網との接続は無いようで、無料にはなりません。2.固定電話を廃止できない。
停電時でも、日本の電話線には直流の電力が流れているので、電話が使えなくなることはありません。しかし、IP電話はアダプタに電源が必要なので、停電時には使えなくなります。そのことを理由に、アダプタには通常の電話回線も繋いでおくように指導されています。しかし、災害時には、電話が繋がらないこともあります。そんなときに役に立つ携帯も、回線がパンクして繋がらなくなることもあります。いつもの電話が繋がらなければ、公衆電話だってありますが・・。もう一つ、固定電話を残して欲しいという理由は、110番や119番がIP電話では繋がらないから、というものがあります。繋ぐことは簡単なのですが、「逆探知できない・発信地域が特定できない」という理由で、IP電話からはかけられません。
Win坊は、アダプタに電話回線を繋いでいません。これは、自動で切り替えて固定電話を使わせたくない、という理由のほかに、同時に2回線使う可能性を残す、という理由からです。一つの受話器に番号が2つある状態では、使用中に別番号にかかってきたときに話中で繋がらないからです。3.かけられない回線がある
docomo以外の携帯電話には、2004年1月現在繋がりません。「2月20日以降、順次乗り入れ可能になる」と発表されていますが、携帯電話の会社によって対応が送れる可能性はあります。PHSへの発信も、2月4日から可能になると発表されました。4.パソコンがないと・・
YahooBBは、パソコンを使わない人でもADSLを引いてIP電話だけ使うことができるようにしました。これが受けたかどうかは別として、電話とはいえインターネット技術を使うものなので、設定などはパソコンからやることになっています。IPアドレス・LAN・WAN・ブラウザなどの言葉がマニュアルに並びます。読んですぐに理解できる人は、数%しかいないのでは、と思います。しかし、設定は一時的なもの、理解して覚える必要はありません。設定が済んでしまえば、後は使うだけですから。以前のインターネット接続が、まったく同じ状況でした。やはり、「繋がらなくなる」ということは起こり得ます。そのとき、設定を見直す知識は必要になるかもしれません。5.トラブル発生
インターネットにはトラブルがつき物ですが、IP電話にも恐れていたトラブルが発生しました。受話器を上げてもいつもの発信音が無く、かけられません。アダプターのランプを見ると(トラブルのときは必ずインジケーターを確認して下さい)、VoIPのランプが消えています。切れてしまっていました。こういうときは、アダプターの電源を切ってリセットします。電源を入れ直して1分弱待つと、カチッとリレー音がしてランプが点きました。受話器を上げると、いつものツーという音が出て繋がりました。しかし、気がつかないうちに切れていると、電話がかかってきませんよね。アダプターに通常の電話回線を繋いでいても、050にかかってきた電話を切り替える機能はありません。ときどきはランプを確認しないといけないかもしれません。
* このトラブルは、インターネット回線のトラブルでした。Bフレッツにしてから殆ど経験していませんでしたが、電話局内のトラブルで地域的に接続が切断されるトラブルが発生していました。BフレッツだけでなくフレッツADSLも、2時間くらい不安定になっていたようです。6.グループが分かれていて、それぞれサービスが異なる
IP電話同士ならタダ、というのも同じグループ内の話であって、現在4つくらいあるIP電話グループごとに、料金もサービスも異なっています。携帯電話にかける料金も、18円/分や19円/分など差があります。PHSにもかけられるグループもありますが、かけられないグループもあります。これでは選ぶのに困ってしまいます。